学年全体を敵に回したとみられた中学3年のとき
唯一僕とゲームをしてくれた友達Tくんがいました
同じクラスのTくんは塾が同じで勉強熱心な陸上部でした
誰にでも分け隔てなく接してくれる優しく面白い彼だったが
学校で僕と話していると少しも目を合わせず
早くどこかへい行きたそうな素振りをしていました
やはり私と近くにいることは自分までいじめられることに繋がると
普通の子ならそう考えます
彼もそうでした
しかし私が中学の時はぎりぎりEメールが連絡手段として使えた時代でした
そこでメールで勉強など質問しつつ彼の好きなことなどを聞いていました
あるテレビ番組が好きだと聞くと私はすぐyoutubeで探しました
学校でその話で盛り上がり笑っていると
教室の後ろから
きもっ
と集団でニヤニヤしています
私は笑うのやめてすぐ席を立ちました
その時は椅子を投げてやろうかと思いましたが
その勇気もあっけなくトイレに駆け込みました
そこで、Tくんもはまっているゲームを買って夜な夜なしていました
部活を引退した放課後は時間があります
そこまで真面目ではなかった私はずっと勉強することは出来ず
ゲームやyoutubeを見ていました
ある日、Tくんと放課後にゲームをすることになって私はとてもうれしかったです
ここ何か月も誰とも遊んでない日々が続いて、人間不信になっていました
しかし、学校ではなくT君の家もしくは私の家で会うことは唯一の楽しみでした
その過程で誰にも会わないように隠密に行動して
学校が終わると一番に正門へかけ走って行きました
もちろん帰りも一人なので、出来るだけ誰とも会わないように一番に
彼とは同じ高校にも行けた
むしろ行ったまである
今の時代は様々ないじめがあるが
ネットは生きている世界より何十倍も広い世界があります
学校では話さないけどメールでは話せる
それが唯一生きている意味だった気がします